デジタルネイティブ時代のマーケティング
NHKスペシャルの「デジタルネイティブ」を見たが、これは衝撃的だった。
思えば、当方もインターネットの可能性にはかなり早くから注目していたものの、色々と道草を食っているうちに気が付いたら何週も周回遅れにされている体たらく・・・
そんな中、生まれ育つときからコンピュータやインターネットに触れて育った若い世代、つまり「デジタルネイティブ」が現在どのように世の中を変えつつあるかを描いたのがこの番組だったのだが、実際に「13歳でインターネットを駆使して起業、全米中の注目を集める少年(Elementeo創業者、下の動画)」や「仮想空間で仕事を請け負って月に5000ドルを稼ぐ高校生」を見るとインターネットがここまで人間の可能性を変えられるのか、と改めて驚かざるを得なかった。
マーケティングの観点から、デジタルネイティブについて感じたことを少し記しておく。
1. マスメディアによる広告宣伝はさらに減少
かの13歳の起業家の少年は、テレビをほとんど見ないと報じていた。
(その代わりに YouTube のダンスに興じていたのが、子供らしく、少しだけ安心した。)
現在でも、パソコンやケータイでネットを使いこなす世代はテレビを見る時間が減っているが、デジタルネイティブが消費や生産活動の主役に躍り出るに連れて、そういった傾向にいよいよ拍車がかかるだろう。
デジタルネイティブは、従来世代に親しまれているテレビ、ラジオ、新聞、雑誌などにはあまり頼らない。
その一方、インターネット上の動画投稿サイト(YouTubeなど)、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS: MySpace/Facebook/LinkedIn、mixi、等)、ブログなどによる双方向なコミュニケーションや情報共有、情報発信を得意とし、楽しむ。
これまで既得権と規制、保護行政に守られてきた日本やアメリカのテレビ業界も、いよいよビジネスモデルの再構築が待った無しになってきたことは間違いない。
2. 金銭的、物質的な成功が絶対では無いという価値観
こんなトレンドの代表例が、「ネット上に200カ国の若者が参加する”国際機関”を作り出した若者」や、日本のネット・ベンチャーとしても有名な「はてな」だ。
「はてな」については、当方もソーシャルブックマークの「はてなブックマーク」などで日頃からお世話になっているが、その「はてな」の近藤社長が株式上場の機会を自ら敢えて放棄し、それよりも「はてな」としてやるべきことは何か常に考えつつ、今もはてなの行く末を案じている姿が描き出されていた。
これまでのネットベンチャー経営からすれば、非常識で考えられなかった、と「はてな」の会計だか財務だかの担当の方がおっしゃっていたのが印象的だった。
しかし、それにしてもこの番組中で何十分もはてなが取材対象として取り上げられていたのは、広告価値換算するとン千万円になるんじゃないかと思うが、きっとそんなのも、はてなの近藤社長からすると世俗的で考えもしないのだろうか。。。
3. 従来世代(デジタル・ノンネイティブ)とデジタルネイティブ間のギャップが社会問題化?
今でさえ、デジタルディバイドなんて言われて、多かれ少なかれ社会問題視されているが、デジタルネイティブが世の中の主役に躍り出た時に、それらより年長の従来世代、言うならばデジタル・ノンネイティブは社会弱者となっていくのか?
願わくば、デジタルネイティブに負けずにインターネットや情報技術を使いこなしていければとは思う。
また、次代のデジタルネイティブ達が従来世代が取り残されないような製品やサービスの提供をしてくれることも期待できるかもしれない。
(いや、実はそういう所にビジネスチャンスが転がっているのでは・・・?)
ともかく、インスピレーション(ひらめき)、イマジネーション(想像力)、それに努力さえあれば、インターネットでは、誰にでも成功できる可能性と機会が転がっていることを、あの13才のインド系アメリカ人の少年は証明してくれた。
彼らより一回りも二周りも年上のオジサンだって、インターネット・マーケティング、もっと頑張らねば・・・
- joba
- 2008年11月10日 23:09
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