ハンコ・元号・縦書きをやめるべきか?
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ハンコ・元号・縦書きをやめるべきか?

ブログ界の重鎮の一人、池田信夫氏(上武大学教授)の最近のブログのエントリに興味深い提言があった:

ハンコ・元号・縦書きをやめよう

以下、池田氏のブログから一部を引用させて頂く:

・・・ 世界的にも、公文書で独自の年号しか使わないのは北朝鮮の「主体暦」だけで、左横書き以外の書式を使っているのは、アラビア語とモンゴル語しかない。

本家の中国には、ハンコはまだあるが、元号も縦書きもない。
いまだに政府のデータやマスメディアがこういう混乱した形式になっているのは、日本がガラパゴスを通り越して「北朝鮮化」する状況を象徴している。

当方としても手放しで賛成という訳ではないものの、ハンコや元号については大いに同意したいところだ。 
実際、この提言はかなりネットでも反響があるようで、はてなブックマークも100を超えている(凄い・・・)
以下、僭越ながらマーケティングの観点も交えつつ当方の主張も述べてみたい。

ハンコ: 廃止に賛成

まず、ハンコについては、既に池田氏のブログ記事での主張に加え、色々とコメントもついており、概ねハンコについては廃止して欲しいという人が多いようだ。 当方もハンコでなく署名(サイン、signature)を使っていた経験から、ペンだけあれば認証ができ、紛失したり忘れたりという心配のない署名の実用性を買う。

100円ショップで三文判が誰にでも手に入れられることを考えると、ハンコの認証にどの程度の実効性があるかはかなり疑問だ。

国際性、インターナショナル・マーケティングの観点からもハンコではなく、日本人全員が署名という文化や習慣に慣れることにはメリットが多いと考える。 (トラベラーズ・チェックでかなり多くの日本人が既に経験済みだし)
ハンコ屋さんは廃業しなければならなくなるかもしれないが、筆跡鑑定業は伸びるだろうから、差し引きはゼロか若干プラスか。


元号: 廃止または西暦との併記に賛成


元号についても、同感だ。 西暦と元号でいちいち換算しなければならないのは骨が折れるし、面倒。
また、外国人に元号を説明するのも日本文化を理解させる意義はあるのかもしれないが、マーケティングの観点では国際性、普遍性がなくデメリットの方が多いように思う。 

天皇という日本国の象徴があることを考えると、政府や宮内庁が元号を廃止するとは考えにくい。
しかし、池田氏も提言されているように、せめて西暦の併記は各メディアなどに行って欲しいと思う。

マーケティングの観点からも、日本の天皇制など恐らくほとんど知らない国外に情報発信する際に元号では都合がよろしくない。


縦書き: マーケティング上メリットのあるものについては廃止を提案、原則、当事者の自由とすべき


書籍や刊行物の右縦書きについては、確かに日本独自の文化である。
マーケティング的には、英語など欧米の言語と同様に左から横書きにする方が国際的には外国人などに対しても、受け入れられやすいだろうし、またローカライズの工程上も効率が上がるだろうと想像できる。 

そういう意味で、日本の文化やコンテンツを国際的に競争力のある、マーケティングの対象として考えるなら、左横書きにすることにそれなりの意味・意義があると考える。 
政府の刊行するデータが、国際的に需要のあるもので、日本の製造業やコンテンツ産業、観光業などの競争力を高めることにプラスになるのであれば、政府として左横書きに改善することも検討すべきかもしれない。

ただ、先祖代々から受け継がれてきた日本固有の文化、言語の独自性を守り、未来の子孫にまで残していくという極めて民族的、文化人類学的な観点からは、日本国内で流通、刊行される書物・書籍を「いっせーのせー!」で左横書きにすべきかどうかは、各官庁、出版社や著書の自由裁量に任せるのが良いと思うがいかがだろうか。

(ちなみに、アラビア語圏では、横書きだが右から左に綴ることはかなり有名な事実であり、これをアラブの人々が代えることは無いだろう。)

そもそも、日本のコンテンツでも海外に輸出されるときには、どちらにしても英語なりその地域の言語にローカライズされるので、そのときに右縦書きのものは左横書きに変換されるのだから。 
国際展開、インターナショナル・マーケティングを考慮したコンテンツであれば、日本語、英語、中国語など言語を問わず、自ずと右縦書きではなく左横書きを前提に作成されるのが妥当となるだろう。


ということで、日本固有の文化、習慣という側面もあり、何でもすべて西洋文化と同じにすれば良いというものでは無いと思うので、手放しではないものの、当方の主張も概ね池田教授に賛成ではある。

それにしても、このブログの提言とその中の顛末、池田氏ほど影響力と発言力のある方ならではのエピソードとも思える。
もし当方が同じような原稿依頼が来たとして、同じような苦言をそのウェブマガジンに言おうものなら、次から原稿依頼なんて来なくなるだろうな。w


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