「ひょう太君」に見る、訳アリなリンゴのマーケティング
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「ひょう太君」に見る、訳アリなリンゴのマーケティング

ひょう太君
ひょう太君というキャラクター(左図)をご存知だろうか?
ご覧の通り、リンゴを擬人化したキャラクターだ。

このひょう太君というキャラがなぜ生まれたかの経緯については、当方は近くのスーパーで「ひょう太君」ブランドのりんごを買ってきた家人から聞いたのだが、例えばこちらのブログ(おおなかこなか #1947 ひょう太君)などもご覧頂ければと思う。

要するに、青森県のリンゴ農家の方々や、その方々の利害を代弁する立場にあると思われる青森県りんご対策協議会が、ひょうの害によって商品価値が著しく毀損した今年のリンゴを何とかして市場に受け入れてもらいたいという一縷の望みからひねり出した秀逸なマーケティング策が、この「ひょう太君」なのだ。

いやぁ、青森のリンゴといえば、当方など「ラブ、ラブ、リンゴ〜♪」というCMソングを思い出すが(この曲って多分、もう流れてないよなぁ・・・)、青森県のりんご関係者の方々、なかなかマーケティングが達者なのだ。

市場経済の非情さとリンゴ農家の苦悩から生まれた「ひょう太君」

聞けば、雹(ヒョウ)などで傷が付いたリンゴにはほとんど商品価値がなくなるという。
どれ位商品価値が下がるかというと、例えば無傷なら1個200円のリンゴがひょうでキズが付いてしまうと、タダ同然の1/10位にしかならないとか。

これでは、リンゴ農家の方々が生活できなくなってしまう。(参考: 青森県・三村知事の定例記者会見

不幸にも今年のヒョウのリンゴに対する被害60億円超と甚大だったため、苦肉の策としてなんとかキズのついたリンゴでも市場に受け入れてもらいたいと考え出した成果が「ひょう太君」というわけだ。


ひょう太君がマーケティングとして秀逸なポイント

苦肉の策とは言うものの、ひょう太君は、マーケティング・プロモーションとして大変参考になる事例だと思われる。
まず、ネーミングを全国から公募して、イベントとしてそれ自体でもプロモーションが行われた。
その成果として、例えばメディアにも記事として取り上げられている。
(→ 参考: 霜・ひょう害リンゴ“ひょう太君”応援してね 県りん対協が命名

次に、このブログ記事でも拝借させて頂いたが、「ひょう太君」のキャラクター・イメージ。
ご覧の通り、なかなかカワイクし上がっていて、消費者の気持ちに訴えかけるものがあるだろう。

最後に、マーケティング4Pの Product (製品)の点では、キズがある「ひょう太君」リンゴと無傷のリンゴとでは、外見、見た目のちょっとしたキズ以外にはなんら違いが無いという点が重要なところだ。

キズの部分さえ取り除いてしまえば、リンゴの味や食感など、無傷なものとなんら変わらないのである。


消費者としては、少しキズが付いただけでタダ同然にしかならず、生活に困っている農家の方々がたくさんいらっしゃるという現実を知れば、じゃあウチも値段も手頃だし「ひょう太君」食べて応援するか、ってな気持ちになるわけである。

そういう認識をひょう害のストーリーと一緒に消費者にメッセージとして届け、消費行動にまで結びつけるマーケティングとして非情に秀逸な例だと思ったワケだ。


ちなみに、似たような事例には、同じようにスーパーやお菓子屋さんで売っている「割れせん」とか、通販の訳アリグルメ、などという形で色々とある。 

ただ、イメージ・キャラや名前まできちんと考えたブランディング戦略を立案し実行していると言う点で、マーケティングの優れた事例として是非、ここでもご紹介したいと思った次第。

それに、「ひょう太君」、とても美味しいので、是非、このブログを読まれた方にも味わって頂いて、青森のリンゴ農家の方々を応援して欲しい。
 


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