かながわEVフェスタ2009レポート(5): まとめ(Summary)
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かながわEVフェスタ2009レポート(5): まとめ(Summary)

かながわEVフェスタ2009

3/14に訪れた「かながわEVフェスタ」で撮った写真やそこでの体験を元に色々と好き勝手に書きなぐってきたわけだが、最後にこのイベント全体についてマーケターとしての視線で見たことをまとめておきたい。

もし、神奈川県の関係者の方や電気自動車の事業化に取り組まれている関係者の方がお読みになられれば、ご参考になれば幸いである。

神奈川県の「かながわ電気自動車普及推進協議会」ホームページによれば、「かながわ電気自動車(EV)フェスタ」というイベント自体は、2007年以来開催されてきているようだ。
一般消費者への普及啓蒙活動、という観点では一定の効果があがっていると考えられるが、さらにEVやそれに準じたエコカーの普及や浸透を促進するという意味では、下記のようなことも提案したい。

協議会参加(または協賛)企業の増加

県が中心になった産官学全体でのEV普及促進ということなのだが、まだまだ企業の参加が少ないように感じる。
例えば、トヨタやホンダのようなハイブリッド車や燃料電池車の実用化で先行し国際的にも環境対応が進んでいることが知られている企業の参加が無いのはどうだろうか。

県としてはあくまでも「電気自動車」に限定して進めたいということなのかもしれないが、現実的には内燃機関をすべてEVで置き換えるまでにはまだまだ数年単位での時間は必要だ。

その間にも、EVの普及啓蒙活動を加速しながらも、ハイブリッド車として実績のあるトヨタのプリウスやホンダのインサイト、FCXクラリティを通じてCO2をより一層削減するという政策もあって良いのではないだろうか。

そういう意味で、ゼロ・エミッションのEVでは無いということを明確にする必要はあると思うが、それ以外のメーカーの関与や参加にも門戸を開くということも検討しても良いと考える。

また、「EV」と言えば通常は確かに電気"自動車"を指すとは思うのだが、EVの vehicle は車両、乗り物というのが本来の意味だ。
そういう意味では、四輪車だけに限定せずに電動バイクや電動アシスト付き自転車などの企業にも参加してもらうことによって、協議会やEVフェスタなどがより活性化するのではないだろうか。

まず、同じ電動でも高価な自動車に比べて電動アシスト付き自転車なら一桁安い10万円以下で消費者が購入でき、実用に耐えているのだ。
人によっては、駐車場や諸費用がかさむ自動車は電気だろうがハイブリッドだろうが、買う意思がないということもあるだろう。(特に、首都圏の便利な所に住んでる人にとっては)
だが、電動アシスト自転車や電気バイクなら欲しいということもかなり多いのではないかと思う。
 

EVフェスタ:イベント・プログラム内容の検討

今回初めて訪れたEVフェスタだが、内容的にやや偏っているような気がしないでもないと感じた。
例えば、会期中に開設されたステージでのイベント。

かながわEVフェスタ2009のステージ「仮面ライダー電王」左の写真をご覧のように、プログラムでは二日間の間に何度か子供向けの「仮面ライダー電王」によるEVクイズといった趣向があったのだが、これは子供のいるファミリーには良いと思うものの当方のように子供を持たない個人やDINK夫婦には、率直に言って子供じみていてやや退屈だ。

広い会場で、セクションが別れており、そのうちの一角で子供づれの家族へのアトラクション兼EVの啓蒙というのなら良いが、メインのステージで子供向けのアトラクションの鑑賞を強要されるのは少々つらい。
次回のEVフェスタではその辺の配慮も是非お願いしたいと思う。

また、そういう意味では、このイベントの位置付けとしてあくまでも一般消費者向けだけに限るのではなく、例えば下記のような広がりを志向するのはどうだろうか:

  1. 金〜日曜日の三日間開催とし、最初の金曜日はよりEVビジネスや学術関係者向けにカンファレンスを開催(@パシフィコ横浜)
  2. ビジネス間のコラボレーションや共同マーケティングを促進するための展示・会場設定
  3. 参加企業がこのイベントで新製品や新技術、提携などを発表するためのメディア向け記者発表(プレスカンファレンス)のための時間と場所を設定

これらのことは、一般の展示会、トレードショーではごく普通に行われていることだ。 
せっかく時間とお金をかけて開催するのだから、EVフェスタが単なる自治体のイベント止まりになるのか、グローバルな環境関連イベントとして認知されるのか、を再度検討、確認しても良いと考える。
 

ゼロ・エミッションのイベント運営を!

最後になるが、今回のEVフェスタ会場にいて今回大変残念に思ったことが一つあった。
それは、イベント運営会社の使用していた大型ディスプレイ搭載のイベント用トラックだ。

このイベントは、環境対策の切り札となる電気自動車の普及と啓蒙活動のために開催されているものと理解しているが、そのイベントの運営にCO2が多分に含まれた排気ガスをモクモクと排出するトラックが平然と使用されていたことには、当方として何だか釈然としないというか、それは無いだろう?という気持ちにさせられた。

次回のEVフェスタは、是非クリーン・エネルギーだけで音響や照明などの電力を賄って運営して欲しいと強く希望する。
(ちなみに、みなとみらい地区には、風力発電の風車が一基設置されているのを見かけたが、これの電力を使うとか、あるいは太陽電池パネルを搭載したイベント運営車を活用するとか、方法は必ずあると思うが、どうでしょうか?)

以上、かながわEVフェスタに訪れ、考えたこと、感じたことを勝手ながら5つの記事にまとめてみた。

最後の記事で、関係各位には少々耳が痛いであろうことも指摘させて頂いたが、地球温暖化を憂う一消費者として、テクノロジーに強い関心を持つマーケッターとして、そして神奈川県民の一人として、本イベントと神奈川県のEV関連の取り組みに大いに期待してのこととご理解頂ければ幸いである。

  1. かながわEVフェスタ(EV Festa)2009 レポート (1)
  2. かながわEVフェスタ(EV Festa)2009 レポート (2)
  3. 日産(Nissan)の電気自動車 (@かながわEVフェスタ)
  4. 日産(Nissan)の電気自動車 (@EV Festa)〜試乗編
 

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