Flashアニメは Webマーケティングに必要か?
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Flashアニメは Webマーケティングに必要か?

FlashアニメやFlash動画をホームページで見ることが珍しくなくなった。

Flash技術自体は、アメリカの FutureWave という会社が今から一昔以上前に開発したもので、それがマクロメディアなどを経て、現在はソフトウェア大手のアドビシステムズが所有している。 

ちなみに、動画共有サイトとして絶大な人気を誇る YouTube や国内の動画共有サイトでトップのニコニコ動画などもFlash技術に基づく動画、Flash Video (FLV)形式の動画規格を採用している。

そんな訳で、FlashアニメやFlashゲームなどのコンテンツ、今風に言えば、リッチコンテンツとか、RIA (Rich Internet Application)などと持て囃されている感すらあるが、果たしてFlashやRIAは、Webマーケティングという観点で考えたときに本当に必要だろうか?

FlashはWebマーケティングに必ずしも必要ではない

当方の答は、"Not really." だ。 

つまり、正しい使い方であれば、使っていても良いが、マーケティング、つまり集客や販売促進、さらにクロージングというところまで考えたときに、必要条件かと言われたら、そうではないと考える。

もちろん、コンテンツとして純粋にインタラクティブなもの、芸術性の高いものなどは、従来のHTMLやXHTML、CSSだけでは表現力に限界があり、Flashやマイクロソフト Silverlight など、HTTP という同じく一昔以上前の枯れた技術
を超えた表現力の高い技術を使うことも必要な場合もあるだろう。

例えば、ユニクロがオンライン・マーケティング・キャンペーンで打って出るために立ち上げた UNIQLO grid というサイト/ホームページがある。

これは、サイトのアニメーションやナビゲーションなどほぼすべての部分で Flash によるプログラムが採用されていて、当方が見たときもこれは確かに凄いな、と感心させられたし、実際に、このサイトは国内外の広告賞でグランプリを取るなどし、このサイトを制作したウェッブデザイナーの中村勇吾氏の制作するサイトの斬新さや創造性には脱帽させられる。

このような点から、マスメディアやニュースサイトにこのサイトが紹介され、そういったメディアサイトにリンクを張られることによって、トラフィック(アクセス)が生じたり、リンク元となってSEO上の効果が出てくると言う所まで狙って仕掛け、首尾よく行くのであれば、何も問題は無い。

FlashリッチなサイトはSEO(検索エンジン最適化)が困難

ただ、これほどのサイトを作り、ネット上の話題となって、それによってアクセスが増加したり、SEO上の効果が出るというのは、かなり難易度の高いワザであって、フツーのWebマーケティング担当者やホームページ制作業者では、恐らくこれと同じような成果を出すのは困難だと思われる。

そうすると、どうなるか? 端的な例をお見せすると、例えば、以下のようなことだ:

  UNIQLO Grid サイト内でGoogle登録されているページの内訳

いかがだろう? この UNIQLO Grid というサイトのページはわずか、2ページしかない。

これがどういう意味かというと、つまりこのサイトに検索エンジン経由で訪れるネットユーザは UNIQLO grid というキーワード以外にはおらず、あとは上述のようにニュースサイトやブログなどで張られたリンクからのアクセスだけということだ。

つまり、もし Flash で、この UNIQLO Grid みたいな派手でカッコ良いリッチコンテンツ・サイトを作ったとしても、それがニュースサイトやブログなどで話題にならなければ、リスティング広告でキーワードを買うなどしない限り、検索によるアクセスも生じず、Webマーケティングとしては非常に限定的な手段となるのだ。

もちろん、検索技術も日進月歩で Google では Flash コンテンツのコードからもキーワードを拾い出すような技術を開発して検索結果に反映する(した?)という話も聞く。 

しかし、その場合も Flash を使うウェッブデザイナーにGoogle 検索でどうしたら Flash コンテンツをクロールして検索データベースに登録してくれるかという知識がなければ、これまで通り検索ユーザからのアクセスがゼロに等しい結果になるということだけは頭に入れておかなければならない。

もちろん、検索エンジンからのアクセスなんてなくても、Flash ですごく面白いコンテンツ、格好よいコンテンツを作ってクチコミからのアクセスを創りだせるという自信とスキルのある方は、どんどん Flash で素晴らしいサイトを作れば良いと思う。


もう一つ、Flash が損な点: Flash≒広告という認識が一般化

もう一つ、Flashを無闇矢鱈と使うと良くない理由は、ネットが普及して情報リテラシーの高いネットユーザが増えてきた結果、Flash によるアニメーションやバナーで作った広告を見ると、広告だからと無視したり疎ましく思ったりするネットユーザが増加したことだ。

以前、ネットが普及しつつある頃、バナー画像の広告が大流行したことがあったが、あれもバナー画像が広告だと大半のユーザに分かってしまうと、クリック率が極端に下落してしまい、それ以降、バナーのクリック率は悪く、むしろテキスト広告の方がクリック率が上がると言う現象が生じるに至っている。

この、バナー=広告という認識がネットユーザに広まったのと同じように、Flash=広告(または≒広告)という認識も、かなり多くのネットユーザに浸透しているのではないだろうか?

少なくとも、当方はそう認識しているので、自身もマーケティング関連の仕事に携わっているが、お仕着せがましいFlashのバナーとかFlash動画広告を見せられて注意力を下げられるのは嫌なので、Firefox ブラウザに Flashblock という拡張機能を入れて、ウザイ無駄なFlashはすべて見なくて済むようにしてある。

(YouTubeなど、自分が良く使うサイトで、Flash がウザくはない、Flash を使っているため表示に必要なサイトだけ表示されるように設定。)

上述の中村勇吾氏のような天才的なウェッブデザイナー、クリエイター以外の一般人にとって、Flashの理想的な使い方は、ナビゲーションで操作性向上のためのツールとして使ったり、ユーザに鬱陶しいと思われず制御もユーザに任せた形で動画コンテンツなどを再生して見てもらったり、などになるのではないかと考える。

ちなみに、サイトナビゲーションやインタラクティブな部分での操作性などを向上するのであれば、Flash よりもJavaScript による AJAX 技術を使う方が良いのではないかと考えている。

その理由は、AJAXなら Flash と違ってJavaScript やXMLがその構成要素で、非同期通信によってHTMLページの読み込みを極力減らせる一方、HTMLコンテンツも使うために検索エンジン対策も従来どおりに行えるからだ。

また、当方のように Firefox ブラウザで Flash コンテンツを見ないようにしている人も特に海外のネットユーザなどでは珍しくないと思うので、そういう人にもきちんとサイトの各ページを見てもらおうと思えば、Flashよりも AJAXつまり JavaScript やXMLなどを使う方が有利だろう。


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