テスラ・モデルS(Tesla Model S)には Googleがてんこ盛り?
最近発表された Tesla Model Sに関して、一つ前のブログ記事ではややネガティブなことも書いてしまった訳だが、今日入手した情報は中立というか、テクノロジーとビジネスの両方から興味深い。
それは、Model S に搭載される情報系のソフトウェアやテクノロジーが Google のものを採用する見込みであるということ。
これは、実はあまり驚くには当らないことだろう。
なぜなら、グーグルの創立者であるラリー・ペイジとサルゲイ・ブリンの両者が Tesla Motors に個人投資家として出資しているからだ。
パソコン用のリチウムイオン電池セルを大量に流用するなど、テスラの電気自動車のアーキテクチャは非常に型破りなことが自動車業界では知られているし、専門家からはモーターの搭載位置が高すぎるなどと厳しい批評もされているようだが、こういった展開はいかにもシリコンバレーのベンチャーという感じはしないでもない。
それに、検索エンジンとしてのグーグルの圧倒的な存在感を考えると、Googleがデスクトップや携帯電話(Android)から、更に次の成長分野として車載用電子機器(コンピュータ)用の情報インフラにも進出するという思惑も、考えてみれば確かにそれほど不自然では無い。
(Tesla Model S のニュースは最初の部分だけなので、念のため)
Tesla Model Sに搭載されると思われるGoogleテクノロジー
前置きが長くなった。
では、以下にTesla Model Sに搭載されると思われるGoogleテクノロジー、ソフトウェアを挙げる:
- Google Maps (カーナビにグーグルマップを採用、ほぼ決定か?)
- Google Chrome (ネットのブラウザにはクローム、これは憶測?)
- Google Android (車載コンピュータのOSにはアンドロイド、憶測?)
- Google Talk/Google Voice (音声によるコミュニケーション/インタフェース)
- Google Translate (出先がスペイン語のメキシコやフランス語圏のカナダ・ケベック州でも大丈夫?)
- YouTube (Google傘下、誰でもご存知の動画共有サイト、車内のエンタメに・・・)
- Google Checkout/Product Search (買い物とその決済もすべてGoogleでOK!?)
ちなみに、こういった情報の表示と操作のために、Model Sには自動車業界では初めて17インチの大型液晶ディスプレイとタッチパネルが搭載されるようだ。(このディスプレイ周りの写真は、TechCrunchでどうぞ)
また、インターネットへの接続は3G携帯電話による通信機能が搭載される予定らしい。
ちなみに、日本を始めとした電子機器業界は全体として車載分野を重要な市場セグメントと位置づけているので、Google だけでなく、マイクロソフトやインテル、組込みプロセッサのデファクト・ARM、国内勢の日本電気や東芝など IT産業の有力メーカーはみな車載システム向けを狙っていることは業界の方なら周知の事実だ。
関連記事:
- Tesla Motorsが米自動車産業の救世主になるか (当ブログ)
- 米Tesla (テスラ)、セダン型のModel S(プロトタイプ)を公開 (当ブログ)
- Could the Tesla Model S become the Google Car? (COMPUTERWORLD)
- TeslaモデルSセダンのライブ発表 (Tech Crunch 日本版)
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