Poken (ポーケン)がブレイクする成功要因(KSF)その2
ポーケンのKSFは十分な現地化とビジネス需要の取り込みか
ローカライゼーション(現地化)
まず、日本で成功させようと思えば、日本の消費者や顧客のニーズやウォンツに合わせたものになっていなければならない。
例えば、現時点で課題だと思われることの一つは、個人データの扱いで欧米の慣習である名前と苗字という順番が変えられないことだろう。
まぁ、遊びで使っているだけなら、これはそれほど大きな問題ではないとは思うのだが。
デザインも、かなりユニークで奇抜なものだが、いかにもバタ臭いというか、日本の「カワイイ」キャラクターとは少し異なる気がする。
この辺、新物好きの方々(キャズムで言うイノベーターやアーリー・アダプター)になら受け入れられるだろうが、普通の日本人の感覚でも受け入れてもらえるかどうかは微妙かも知れない。
その意味で、現在は何種類か欧州発のデザインに固定されているが、既に人気のあるキャラクターのポーケンが出てくるような展開になれば、一気にブレイクする可能性も高くなるような気がする。
例えば、極月並みな発想で恐縮だが、有名どころではポケモンとか、ハローキティ、スヌーピー、あるいはディズニーのミッキーマウス、などなど。
あ、最近のトレンドなら、例えば地デジ・・・もといアナログマとか(笑)。
当然こういった有名キャラクター(著作権のないアナログマ以外)には使用料が掛かるので、値段に跳ね返る。
それに権利者である企業との契約が必要になるから、実現するとしても少し先の話になるだろう。
(ただ、開発元の企業によれば、この辺の話は既に進めているらしい。)
場合によっては、ケータイみたいに買った客自身でカスタマイズできるような仕組みがあれば、オリジナルのキャラクターで自己主張しつつポーケンを使う人達も出てくるだろう。
ビジネス需要の取り込み
デジタルであっても名刺と言う以上は、ビジネスとの関係が切っても切れないわけである。
一部の新しい物好きのネットユーザやブロガーだけの市場では、規模が知れていることもある。
となれば、主流のビジネスツールとして使ってもらうにはどうすれば良いか、を考えれば新しい展開が開ける可能性もある。
もちろん、上述のネットワークの外部性という問題を考えると、ただでさえ保守的な日本の企業や法人を改心させて紙の名刺からポーケンに移行させるというのは、かなり難しいことだとは思う。
となると、ローカライゼーション以外にマーケティング・プロモーションでも現在のクチコミ以外にもっと工夫や取り組みが必要だ。
例えば、
- 販売促進用のノベルティとして展示会やイベントで配布されるように働きかける
- 企業間でのギフトやプレゼントとして配布されるよう働きかける
- 大企業の系列の中心で採用してもらい、系列傘下の企業全部でも使ってもらう
などなど、まぁ考えればいろいろとやり方はありそうだ。
現在、名刺のデータ取り込みとかスキャナなどの製品が既に出回っている。
なので、それらと競合する面もあるが、ネット上でSNSやメールなどのデータ管理ができるという部分が使い勝手やメリットとして強調できれば、便利な名刺情報管理ツールとして評価されるかもしれない。
見た目はオモチャだが、かなり良く考えたハイテクツールかも
と色々書いてみたが、アマゾンなどでの売上げランキング情報などを見る限り、かなり売れているようだ。
電機量販大手のビックカメラでもこの3日から販売開始されるそうだし。
ネットワーク外部性など薀蓄を垂れてみたが、持ってないと仲間はずれになるなんて状況が意外に早く訪れるかもしれない。
技術的には、Felicaのような非接触ICカードのようなもの(独自開発らしい)や、128ビットの暗号化処理など、実はかなり高度なテクノロジーも使われている。
ITMediaのポーケン関連記事を読んだが、創業者・開発者の方々は単なる思い付きだけじゃなく、かなり製品の企画を検討したうえでポーケンを開発、事業化に漕ぎ着けたようだ。
まぁ、\2,500位で営業や商談の話題やネタにできるなら、仮にポーケンが成功しなかったとしても、安い経費かもしれない。
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