「クルマ離れ」時代のマーケティング?
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「クルマ離れ」時代のマーケティング?

先日、本業の仕事で「東京モーターショー」を訪れた。

当方の専門は元々半導体など電子機器関係だったので、こういったメジャーなクルマの展示会イベントは初めてだったのだが、それでも前回より半分程度の規模に縮小されたという異変はやはり感じ取れた。

会期中更新される公式サイト・トップの来場者数を見ても、主催者や各参加企業が望んでいる目標の100万人はかなり厳しそうだ。当方の予測では、良くても70万人も行けば御の字かと思う。

まぁ、ポルシェやフェラーリなど海外メーカーもほとんど出展を取りやめてしまって、出展の車両数や企業数が半分なのだから、来場者数が半減してもそれほど驚かない。

ハイブリッド車の売れ行きが好調な上位メーカーは、電気自動車の傍らでスポーツタイプの自動車も誇らしげに展示して、「走る楽しさ」云々を訴えている。
しかし、本当にそれだけでクルマがバンバン売れるようになるかというと、違うんじゃないの?と感じずにはいられないのだ。

そんななか、ネットの自動車関連ニュースを見ていたら、ホンダが大学でものづくりの講義をする一方、若い世代がクルマに対してどんな考えやニーズを持っているのかを探る、という記事があった:

脱“クルマ離れ”へ ホンダが学生のお知恵拝借
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/090410/biz0904100101001-n1.htm

なるほど、これは確かにクルマの購入はおろか、運転免許さえ取らなくなった若い人達のニーズを探るという意味ではある程度の価値はありそうだ。

しかし、もっと手っ取り早いのは、その記事に反応してネット上で寄せられた赤裸々な声にざっと目を通してみることだろう(クルマのメーカーの人には勇気が必要かもしれないが・・・)

http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1248161.html

要するに、クルマ自体の商品性やプロモーションだけが問題なのではないのだ。

クルマという商品(マーケティング4PのProduct)を取り巻く国内の社会構造や市場(4PのPlace)が、高度成長期や90年代初頭頃までのバブル期と、バブル崩壊後から現在の構造不況慢性化の時代とでは大きく変わってしまったことが問題なんである。

貯金をしっかり溜め込んでいて年金もなんとか逃げ切りできる現在の悠々自適世代と、ボーナスカットだけならともかく、派遣切りやら内定取り消しやらで生活不安を解消できない若い世代との間の格差が歴然と存在するのに、クルマの保有や維持にかかる費用は従来とまったく変わらない。

地方ではクルマが無ければ生活が出来ないので、よほど経済的に困窮していない限り、必要に迫られて一家に一台はクルマがあるのが普通(俺の実家もそう)だが、首都圏、中京圏や近畿圏などの大都市圏で公共交通機関の発達している地域に住んでいる人だとクルマを持たない人は若い世代を中心に確実に増えているはずだ。(要検証・・・)

当方ですら、別に若くはないが、クルマは持ってないし当面持とうという気もない。
(ゼロエミッションのEVに限っては、例外的に持つかもしれない。。。)


以前にも、どうしたらクルマが売れるようになるか、みたいなことをこのブログで論じたことがあるが、あまり必要性のないものを買って余計なお金を費やすのはご免だと考える人が以前より確実に多くなったためにクルマが売れなくなっているのは確かだ。

とにかく、税金、車検、保険、駐車場、ガソリン代・・・とクルマの保有維持には莫大なお金が掛かる。
所得が増えているわけでもないのに、この状況を変えないことには、ハイブリッドだろうが電気自動車だろうが、どんなに性能が良いクルマとか走るのが楽しいクルマなんか作っても、クルマを主体的に買わないと決めている人が買うことは無いだろう。

つまり、上位メーカーの偉い方がこういったことを認識していない限り、クルマを買わなくなった層の認識とはかなりズレていると言わざるをえない。

そうすると、やっぱり地方分権とか、首都移転とか、EV特区とか、そういう思い切った構造改革の政策が決まらない限り、日本国内でクルマの需要が大きく回復することはなく、主要メーカーも中国とかインドなどクルマの成長市場に向かうしかないはずだ。

今回の東京モーターショーの「終わった」感は、まさにそういった時代の変化を象徴しているのではないかと感じる。

個人的には、もうモーターショーへの興味はそれほどなく、むしろ来月の3日に筑波サーキットで開催される「EVフェスティバル」が楽しみである。

こちらも本業の仕事がてら、行くことにしたのだが、詳細を知るにつれて結構ワクワク感が出てきている。
泊まりナシだと朝5時過ぎには家を出ないと間に合わないのがちょっと辛いのだが(苦笑)、楽しみと期待がそれをどうやら上回りそうだ。


ちなみに、このブログを読んでいて、かつ当日筑波のこのイベントに行く方がいるかどうか分からないが、筑波サーキットでプレスの腕章みたいなのを付けて、ソニーα330でパシャパシャ写真撮ってあちこちをウロウロしている中年男がいるのを見かけたら、それは多分俺です。。。


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