ブランドの資産的価値(brand equity) (2)
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ブランドの資産的価値(brand equity) (2)

強いブランドはマーケティングでも得策

知名度の高い、強いブランドは、広告宣伝やマーケティング上の利点が多い。
簡単のために、これ以降そういう知名度の高い、強いブランドを「勝ち組ブランド」と呼ぶことにする。

で、そういった勝ち組ブランドを保有する企業、獲得した会社は、極端な場合、宣伝や広告をするときにお金を払わなくても良くなる例さえ存在する。
いや、逆に広告をして本来お金を受け取る側が喜んでお金を払うなんてことまで起きてくる。

具体的な例を挙げよう。

例えば、"76"というブランドがある。
これは、米国でガソリンスタンドを展開する大手石油元売りの一社、コノコフィリップス(Conoco Phillips)のブランドだ。
これ、アメリカに行ってクルマで走った方ならオレンジ色の球に白縁の青い文字で"76"と書かれた看板を見たことがあるのではないかと思うが、それだ。

もう一つ、ハイエンド向けの市場セグメントで食品などを中心としたスーパーマーケットを経営する"Dean & Deluca"という同じく米国のブランドがある。
本拠地はニューヨーク州ニューヨークで、日本でも六本木や北青山、成城、丸の内などに出店しているのでご存知の方もいるかもしれない。

これらの勝ち組ブランドは、もちろん自社でも宣伝広告を行うのに加え、それぞれブランドのロゴが入ったトートバッグやエコバッグなどを制作して販売している。
それが意外に多くの顧客に受け入れられていて、それらのロゴ入り商品がかなり人気を博しているのだ。

これは、B2B(いやB2Cもか)企業のマーケティング担当者の立場からすれば何とも羨ましい話ではないかと思う。

なぜなら、これこそが上述のタダで会社の宣伝をしてもらっているどころか、宣伝をする方がお金を払っている事例だからだ。

俺から見ると、そういったブランドロゴ入りバッグは、それを持ち歩くことでその企業やブランドの宣伝をしてあげているのだから、その宣伝を行う対価として広告費をもらうのが筋だと感じる。
百歩譲って、タダでくれるならまぁ宣伝に協力してやっても良いかな、という感じだ。これが、一般には見本市や展示会などで企業がばらまくノベルティである。

ところが、実際にはその広告費をもらって然るべき人々はお金を請求するどころか、喜んでお金を払ってそれらの宣伝グッズを手に入れ、嬉々としてそれらのブランドロゴをこれ見よがしに見せびらかしながら街を歩いているのだ。

これは、そういった勝ち組ブランドを手に入れることに成功した企業のマーケティング戦略の勝利ということができるだろう。
なにしろ、本来ならお金を払ってすべき宣伝を、逆にお金をもらいながら行えるワケだからだ。

ブランドの資産的価値というものは、かくも強力なものなのである。

翻って日本の企業でこれだけ強力なブランド価値を持ち得るに至った企業があるだろうか。
例えば、ソニーやユニクロなどはどうだろう。かなり良い線行ってるけど、もう一歩という感じかな。

任天堂は、WiiやDSで大成功を納めたし日本の会社の中では国際的に成功した企業の一社だが、「Nintendo」ブランドのロゴ入バッグなんてあまり見たことが無い。

でも、どちらかと言えば日本企業の中ではこれらの企業はブランド戦略でまぁまぁうまく行っている方には違いなさそうには思う。
業績面でも、ソニーはまだ大変だと思うがユニクロは2010年8月期の通期決算を上方修正するなど独り勝ち状況が続く。

今後は、ユニクロのブランド資産価値が国内と国際市場でどこまで上がるのか、注目に値すると言えそうだ。


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